2015/12/17

パオーンちゃん

 ソナタ奏者の演奏がソナタたりえるのはソナタに奉仕しているからだ。(メルロ=ポンティ)

 光海の「相棒」に、パオーンちゃんがいる(ゾウのパペット)。箱根に行ったときもずっと一緒だった。そのパオーンちゃん、昨日、ママとふたりで外出中にいなくなってしまって、光海は「パオーンちゃん! パオーンちゃん!」と悲しそうな声で呼んでいた。あまりにも可哀想なので、あれ、どこで買ったの? と妻に聞いて、えっ、あ、そうか、あれ300円で買ったんだ? と仕事帰りに「2代目パオーンちゃん」を連れて帰ってきた。もちろん光海には「パオーンちゃんが戻ってきた」ということにしている(でも、ま、そのとおりだし)。それで急に、お気に入りのオモチャや本を外でなくして悲しかった幼い日の気持ちが思い出されて、なんだか愛おしくなってしまう。

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